たろうとはなこ (タロウトハナコ)
JR蔵本駅から徒歩で5分程度の商店街にあるコーヒー&レストラン「たろうとはなこ」。通称『たろはな』と呼ばれ有名店として知られる。お店の看板にはマスター自らデザインした太郎と花子のイラストが描かれ、その文字もマスターの手書きによるもの。
タクシー運転手や早朝に出かける人の為にと、マスターが店を開けるのは5時頃。昔からのファンがいるというネルドリップで淹れるコーヒーと、朝のくつろぎを求めて、今も多くの人が利用している。モーニングは、コーヒー・本日のパン・ゆで卵がセットになった「日替わりセット¥400」など。
このお店がオープンしたのは、1971(昭和46)年。創業者、神野美通(かんのよしみち)氏が26歳の時である。そして、マスターの古くからの友人である鈴江徹氏(現株式会社フィット会長)による店舗建築の1号店でもあった。現在に至るまで何度も改装しているが、最初は、丸く湾曲させた赤白青のストライプ柄のテントを使った、パッと目を引く斬新な外観であった。
蔵本駅から徳島大学病院や中央病院への街筋は今以上の人の行き来があり、開店当時から店舗には大勢の人が詰めかけた。ランチ時のスタッフは、食器を3時間洗いっぱなし。顔を上げることもできないほどだったという。